玄人箱(KURO-BOX/PRO)で2TのHDDを使用する。

数年前に購入した玄人箱。「玄箱PROで遊ぼう!!」という本を参照に、
Debian化してあったが、最近容量が不足してきたのでHDDを交換することになった。

ものぐさなので、何も考えず500GのHDDを抜き取り新しく買ってきた2TのHDDを突っ込む。

もちろん、動かない…。

Debian化した時何をやったかすら覚えてなかったが、
U-BootのブートのパラメータがHDDに向いてる事ぐらいは分かるので、
フラッシュメモリからブートするようにブートパラメータをコンソール経由で書き換える。
(前面の基盤にハンダずけしてシリアル化してあってよかった・・・)

Marvell>> setenv bootargs_root root=/dev/mtdblock2 rw panic=5
Marvell>> setenv bootargs $(bootargs_base) $(bootargs_root) $(buffalo_ver)
Marvell>> setenv bootcmd 'nboot $(default_kernel_addr) 0 $(nand_uImage_offset); setenv bootargs $(bootargs_base) $(bootargs_root) $(buffalo_ver); bootm $(default_kernel_addr)'
Marvell>> setenv nand_boot yes
Marvell>> saveenv
Marvell>> boot

これで一応標準の状態に戻ったので、もう一度Debian化をしようと思ったが、
なんと、Debian化のインストーラ(db2install)が途中でエラーとなってしまう。

中身を見ると、「mkfs.ext3 /dev/sda2 」の部分でエラーになっている。
どうやら玄人箱PROのスペックでは2Tのディスクにファイルシステムを作れないらしい。

というわけで、他のマシンでファイルシステムの作成だけ行うことにした。

まず、db2install の以下の部分をコメント化。

#vi /usr/local/bin/db2install
	  :
	(省略)
	  :
--- ここから
# debian install
#fdisk /dev/sda < /usr/local/bin/PartitionDefinition2
#mkfs.ext3 /dev/sda1
#[ $? -ne 0 ] && exit 1
#mkswap /dev/sda3

#mkfs.ext3 /dev/sda2
#[ $? -ne 0 ] && exit 1
-- ここまで
	  :
	(省略)
	  :

次に、別のLinuxマシンでファイルシステムを作るわけだが、
fdiskのパラメータはファイルにスクリプト化されているのでメモっておく。
(たんにパーティションを削除してswap領域とデータ領域を作ってるだけだが)

#vi /usr/local/bin/PartitionDefinition2
d
1
d
2
d
3
d
4
d
5
d
6
n
p
1

+50MB
n
p
3

+128MB
t
3
82
n
p
2


w

上記のパラメータを用いて別Linuxマシンでfdiskとmkfsを行い(db2installのコメント化した部分と同等の操作)
もう一度玄人箱にHDDを挿しなおして、パッチしたインストーラ(db2install)を動かす。

2Tなので初回のHDDチェックに30分ぐらいかかったが、
無事2TのHDDを使用することが可能となった。